【貝獲り】 マツバガイを獲ってソテーしてみた。 

料理

梅雨に入りようやく降り始めた雨。今日は雨も楽しみながら貝を獲りに行きます。
晴れた日より暑さのない雨の時が貝獲りには最適な天気。
海までの道のりも長い場所ですが今日は絶好のポイントへ向かいます。

海までの長い道のり

今回初めて使う道具です。『ティル』と呼ばれる竹籠です。
竹で作られていて何年も使うことが出来ます。
今はもう作れる人が少なく希少品となっています。

結構な高さを海まで歩いて下りていきます。
雨なのでまだ今日は楽です。これが晴れていたらもう大変。

ティルを腰に巻いて手は空けて置きます。ただひたすら歩きます。

道なき道を進み、崖を降りていくのでとても危険。

ようやく 海へ到着

カサガイがこのように石に張り付いています。
これをマイナスドライバーで外して獲っていきます。

マツバガイですね。一度触れてしまうと
吸盤でガッチリと石を掴んで外れなくなります。

外して裏返してみるとこんな感じです。
マイナスドライバーを2本使い、1つは刃先を斜めに曲げて使っています。
貝が引っ付いたときは、もう一つのドライバーをハンマー代わりに使い叩いて貝と石を剥がします。

この貝美味しいのですが殻を割らないと身を取り出すことが出来ません。
手間が掛かるので少しだけ捕ります。

カメノテは、絶品の旨さ

この貝を知っていますか? 貝に見えないと思いますがまるで『亀の足?手?』
グロテスクですが旨味が強い貝です。
見た目のまま 『カメノテ』と呼ばれています。
カニやエビと同じ甲殻類の仲間です。
日本だけでなく東南アジアでも食用になっており、特にスペインではワイン蒸しにしてよく食べられているそうです。
酒蒸し旨そうです。味噌汁でも美味。

この辺りの岩はコケが生えていてとても滑りやすいです。
雨も降っているので今日は特に滑ります。

あまり見ない貝を発見。 巻き貝です。
以前にもここで獲った覚えがあります。

結構大きい貝です。名前がわかりません。

ちょっと休憩。

一時間半ほど歩いて疲れたので休憩。
おにぎり🍙を作ってきたので海で軽食とします。
海で食べるご飯は特に美味しい。

と思ったら車に忘れてきたみたいです。今更取りに帰る元気もありません。
お茶で我慢しましょ。

腰を下ろして海を眺めていると結構 貝がちらりほらり。

今日の雨は止む気配なし。ふと見上げると数頭の野生のヤギが岩肌を駆け上がっています。
この歩きにくい地形をあんなに早く飛び跳ねる山羊さん。凄すぎ。

潮溜まりにウツボ。

なんでこんな所にウツボが。 ウツボは水が無くても這って動き回ります。

以前滝があった場所。崖崩れていました。

この場所は以前、滝が上から流れていてとても景観が良かった場所でしたが
数十メートルにわたり、落盤していました。
思うに多分2年ほど前くらいでしょうか?
石肌もまだ白いまま。

帰りは、なお大変。

滝の場所でいつも折り返し。
しかし歩き疲れました。ツルツルの石の上を這うように歩き、岩の下をくぐり抜けて歩いて来ました。
もちろん貝を拾いながら。

こんな所を登ってます。貝拾いというよりロッククライミングです。
しかも滑ります。隆起珊瑚なので岩肌はトゲトゲ。
貝も捕れば重くなるし、バランスを崩したら大怪我します。

ようやく、海岸の入口付近に到着。
もうヘトヘトになりました。

本日の収獲。マツバガイ・カメノテ・その他の貝

ティルの中の写真です。
カメノテとマツバがイがほとんどです。

この貝の名前がわかりません。ちょっと気になります。

家に帰り貝を広げてみました。
2時間ちょっとでの収獲です。

せっかくなので獲れたてのマツバガイを食べてみます。

マツバガイを調理します。
水洗いをしてからヌメリを取るため粗塩を振りかけ
タワシなどを使い削ぎ落します。

マツバがイ こんな殻をしています。

スキレットにアルミホイルで台を作り、遠赤調理します。

火が通り始めたらバターをたっぷりのせて

醤油をたらり

もうこの時点で殻から外れていました。

見た目は、アワビと変わりません。旨そうです。

甲羅の中に内臓があったので全て取り出しました。

カットしたら元の殻の中に戻しバター醤油と絡めて大葉をちらして完成。

マツバガイのバターソテーの完成。

簡単調理出来ました。海で食べる予定のおにぎり🍙と一緒に頂きます。
ビールを飲みたい気持ちを抑えてノンアル。

いやいや 旨そうですよ。マツバがイ

マツバガイ どんなお味?

早速 頂いてみました。
見た目はホントにアワビみたい。
食感はやや硬めでした。火の入れ方で調整できると思います。火を入れすぎたかな。

味の方は、もちろん鮑ほどではありませんがそれなりに美味しいと思います。
しっかりと貝の味。心地よい食感。ちょっとコリコリと。

肝は外したので貝の甘みの味です。バター醤油が合ってますね。

ちょっと味変で、自家製の梅干をトッピングして梅肉と一緒に頂きます。
大葉よりも梅肉の主張がありすぎ。でもこれ無しではない。

一皿?一個 完食しました。食感やや硬め 食べやすい味の貝でした。旨味がちょっと薄いかな?

残りはまとめてボイルしました。

お呼ばれしたのでそのまま持参。

殻を剥いた断面がこちらです。

この身の部分がとても美味しい。

大変だけど海は楽しい。そして皆幸せになれます。 楽しい1日になりました。

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